2022/02/22 12:00
こんにちは。
おうちの人(かずえ)です。
ある日のお風呂上がり、お湯を流していると、慎重に近づいてきてそれを飲み始めたノロ。「こりゃイケる!」と思ったのか、あの日彼の中で「お風呂のお湯はうまい!」とインプットされたようでした。
猫は狩猟動物の本能から「生温かいもの=新鮮な獲物=ごちそう!」と認識するらしく、ノロにはウェットフードをお湯で温めたものをあげていました。
ただ、いくら温かいものを喜ぶとは言え、ノロはザーザーと音を立てて流れる水の音が苦手だったので、風呂場に近づくことはあまりなかったのですが……。
好奇心から飲んだお湯がよほどおいしかったのか、以来、お風呂に入っていると黙って扉の前に座っていたり、「お湯が飲みたい!」と鳴いて訴えるようになりました。
ノロのお湯ブームの始まりです。
お風呂に浸かっている時にノロが来たら、扉を開けて洗面器にお湯を入れてあげる → お湯を飲んで満足したらフイッといなくなる。これがお決まりのパターンになりました。
このお決まりパターンは自宅にとどまらず、私たち両方の実家や旅先の宿でも行われるほどのマイブームに。
さらに、行った先々で〈風呂場の場所を即座に把握する〉という、特異な能力が開花してしまいました。
たまにしか行かない実家の風呂の場所を覚えていて、お湯が欲しい時にはそこに行って待つ。
ノロにとっては、近くに人が居ようが居まいが関係ない様子で、ふとした瞬間に「あれ、ノロは?」と居場所を探すと、真っ暗な風呂場の前で「ここにいればお湯がもらえる」と信じて、じっと待っているのです。
これには呆れてしまい、両親にも「ノロは風呂場でお湯を飲むのが好きだから」と伝え、滞在中いつでもお湯を飲めるよう洗面器を用意し、協力してもらうようになりました。
また、国内でも海外でも、旅先のホテルで湯船にお湯を溜め始めると、すかさず反応。お湯を飲みたい一心で開花したこの能力は、初めての場所でもいかんなく発揮されます。
浴槽の縁によじ登ってお湯がたまるのを待っていたところ、待ちきれずに飲もうとして滑り落ちることもありました。
このお湯ブーム、さらに思わぬ進化をとげるのですが、そのお話はいずれまた。
*写真は、2021年10月に京都で泊まった部屋の露天風呂にて。
浴槽にどんどん溜まるお湯をみて、何とかして飲もうと試みているノロ。それはさすがにムリだから!と、洗面器はなかったので湯呑みで飲んでもらいました。