2022/04/02 12:29
こんにちは。
おうちの人(かずえ)です。
毎日のおさんぽの締めくくりに、庭の大きな栗の木に駆け登ってくつろぐ、というのがノロのブームだった時期がありました。
きっかけとなったのは遡ること2016年、ラトビアでの出来事。
世界遺産にも登録されている中世の古城、トラカイ城を見学していた時に、映画の撮影の〈火吹き〉を練習する場面に遭遇し、その炎にびっくりしたノロが慌てて近くの木によじ登ってしがみつくという珍事がありました。
この出来事があってからというもの、ノロはおさんぽ中の木のぼりがルーチンになりました。もしかしたら、彼の中で眠っていた野生のスイッチが入ったのかもしれません。
観察していると、ノロは駆け登りやすい角度があるようで、一番のお気に入りは、わが家の庭の樹齢80年ほどの大きな栗の木。中でも根元からおよそ30度に伸びた太い枝の上は、特に案配が良いようでした。
写真や動画を撮っていたので、記憶に残っている方もあるかと思います。
木のぼりをするのは大抵さんぽの帰り道。ノロはおうち目指して恒例のダッシュをするのですが、最後にこの枝を駆け登る!がお決まりのパターン。
たまに、おトイレの後に突然ダッシュが始まり、興奮のあまり垂直にまっすぐ伸びた木であろうが「トイレハイ」の勢いでよじ登ったり、かと思えばお気に入りの木とは違うと分かるや、すぐに降りて来たりという事もありました。
【ノロまちがい木のぼり動画】
https://youtube.com/shorts/RSztSZrYsmQ?feature=share
猫は高いところが好きですから、ノロも誇らしげな顔で木の上から周りを見渡したり、時候が良いときはそのまま居座ってくつろいだり。
私たちが「もう戻ろうよ〜」と言ってもノロが頑として動かない時は、リードの片方を枝にひっかけて先に家に入ることもありました。
こちらの忙しいことなどノロは知る由もないですから(リビングから姿は見えているので)気が済んだノロが「にゃ〜」と鳴いて合図をしたら「はいはい」とお迎えにあがるという具合でした。
それまでおうちの中で大人しく暮らしていた猫とは思えないほど、さんぽに木のぼりにと八ヶ岳での暮らしをノロは謳歌していました。
*おうちの人(かずえ)のコラムは、毎月2〈ニャン〉の日と22〈ニャーニャー〉の日の更新です。