2022/08/22 12:00
こんにちは、おうちの人(かずえ)です。
おかげさまで、キャッツミャウブックスさんでのノロの写真展を無事に終えることが出来ました。
7月から8月にかけての暑い中、足をお運びくださった皆さま、本当にありがとうございました。
展示初日からの3日間と最後の3日間、わたしもおうちの人(謙三)と在店しましたが、首都圏はもとより、お教え頂いただけでも茨城、福島、静岡、愛知からとわざわざ〈おっさん〉に会うためにお越しくださり、心よりお礼申し上げます。
おっさんもいたく喜んでおります。
また、「遠くなので行きたくても行けない」という声も届いています。
写真を生でご覧頂け、直接お話できる機会を、今後もどこかで設ける事が出来ればと思っています。
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さて、今回の新刊『黒猫ノロと世界を旅した20年』では、ノロとの出会いから話が始まりますが、今日はわたしがノロと出会った頃のお話を。
わたしはもともと東京・吉祥寺に住んでいました。その頃、おうちの人(謙三)とノロは清里の賃貸リゾートマンションでの暮らし。
実は、おうちの人(謙三)が猫を飼っていること、またその猫と海外を旅をしていること、さらにその旅の写真がカレンダーやダイアリーになっていることなど、当時のわたしは全く知りませんでした。
ある日、仕事で上京すると言うおうちの人(謙三)が「猫がいるんだけど、一緒に泊まらせてもらってもいい?」と聞くので、深く考えずに「いいよ」と答えました。
それが、わたしとノロとの出会いです。当時ノロは11歳になる頃でした。
わたしの部屋にやってきたノロ、本に書かれているのと同じように部屋をぐるっと〈パトロール〉し、気が済んだらそのうちゴロッと横になり寛いでいました。
「ニャー」どころか、うんともすんとも鳴きません。走り回ることもなく、なんて大人しい子なんだろう、というのが第一印象でした。
それまで猫を飼ったことはありませんでしたが、猫飼いの友人は多く、わたしも猫好きだったのでぼんやりと猫との生活に憧れはありました。
とにかく猫は、こちらに興味を持ってくれるまでは放っておくのがいいと思い、最初は付かず離れず距離を保っていました。
※当時のノロ。清里のマンションにて。
清里のリゾートマンションに遊びに行った時も、ノロは日がな一日ずっと寝ている、といった感じで、鳴き声すら聞いた事はありませんでした。
猫って、こんなだったかな?と思ったほどです。
その半年後、一緒に旅に行くことになるのですが、その時も猫と一緒に海外を旅するという事がいかにレアケースか、というのを全く知らないまま「いいよ〜」と安請け合いしたわたし。
先入観がない、というのは幸いでした。
わたしとノロの距離がぐっと縮まったのは、この最初の旅の間だったように思います。
一緒に過ごす時間が長いので、念入りにブラッシングをしたりして「この人はボクを気持ちよくさせてくれる」と認識したのだと思います。
またこの頃から、「ボクにごはんをくれる人だ!」とも認識してくれたのでしょう。
わたしがノロの「ごはん係」になり、最期の時まで甲斐甲斐しく面倒を見る下僕となった瞬間でした。
*おうちの人(かずえ)のコラムは、毎月2〈ニャン〉の日と22〈ニャーニャー〉の日の更新です。